2025.07.25
老朽化した実家を手放す決断〜高松市での空き家解体体験記

実家の老朽化問題で頭を悩ませていませんか?私も同じ悩みを抱えていました。香川県高松市で経験した実家の解体から売却までの実体験をご紹介します。
近年、空き家問題は全国的に深刻化しており、特に地方都市では顕著です。高松市においても例外ではなく、相続した実家をどう扱うべきか悩む方が増えています。解体費用の相場や補助金制度、相続した空き家の処分方法など、具体的な情報を求めている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に私が経験した高松市での空き家解体の全プロセスを赤裸々にお伝えします。予想外だった解体費用の実態、知っておくべき節約術、そして実家を手放すまでの心理的葛藤と向き合い方について詳しく解説していきます。
高松市の空き家対策補助金を最大限に活用した事例や、解体後の土地活用についても触れていますので、同じ悩みを持つ方の参考になれば幸いです。
1. 【高松市で実例】老朽化した実家の解体費用はいくら?驚きの相場と節約術
高松市で老朽化した実家を解体する費用は、一般的な木造2階建て住宅(30坪程度)で150万円〜200万円が相場です。私の場合、築45年の木造住宅(28坪)の解体に165万円かかりました。ただし、この金額は家屋の状態や立地条件によって大きく変動します。アスベストが使用されている場合は別途調査・除去費用として30万円〜50万円が追加されることも。
解体費用の内訳を見ると、解体工事自体の費用が約120万円、産業廃棄物の処理費用が約30万円、諸経費が約15万円でした。さらに重要なのが、解体後の更地にする整地費用や、解体前の電気・ガス・水道の解約手続きにかかる費用も考慮する必要があります。
高松市内で解体費用を節約するポイントは複数あります。まず、複数の解体業者から見積もりを取ることが重要です。私の場合、4社から見積もりを取得し、最大で40万円の差がありました。地元の実績ある業者「さぬき解体」と「香川クリーン工業」からは丁寧な説明と適正価格の見積もりが得られました。
また、香川県の「空き家対策補助金」を活用することで最大30万円の補助が受けられました。高松市独自の補助制度と合わせると、合計で解体費用の約25%が軽減されたのです。ただし申請期限や条件があるため、高松市役所住宅政策課への早めの相談が必須です。
さらに、解体前に家財道具や使える建材を整理して処分することで、廃棄物処理費用を削減できました。解体業者に一任するのではなく、事前に不用品回収業者や買取業者を利用することで、約15万円の節約につながりました。特に古い欄間や建具は、リサイクルショップ「フルール高松」で意外な高値で買い取ってもらえました。
高松市で実家解体を検討されている方は、複数の業者比較と補助金活用、そして事前準備を丁寧に行うことで、予想以上に費用を抑えられる可能性があります。次回は、解体業者選びの決め手となったポイントについて詳しくお伝えします。
2. 相続した空き家の処分に悩む方へ:高松市での解体から売却までの全手順
相続した空き家の処分に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。特に老朽化が進んだ実家を相続した場合、維持費の負担や将来的な資産価値の低下など、様々な問題に直面します。高松市での空き家解体から売却までの手順をご紹介します。
まず、空き家の状態を正確に把握することから始めましょう。建物の老朽化度合い、敷地の状況、近隣環境など総合的に調査します。高松市では無料で空き家の相談に応じる「空き家等対策協議会」があり、専門家のアドバイスを受けられます。
次に、解体業者の選定です。高松市内には多くの解体業者がありますが、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。私の場合、「四国解体工業」「高松建物解体センター」「香川クリーン解体」の3社から見積もりを取得し、価格だけでなく、廃材の処理方法や工期なども比較しました。
解体費用の相場は、木造住宅で100万円〜200万円程度、鉄筋コンクリート造ではさらに高額になります。また、高松市では「老朽危険空き家除却支援事業」という補助金制度があり、条件を満たせば最大100万円の補助を受けられます。申請期間が限られているので、早めに市役所住宅課に相談しましょう。
解体工事が完了したら、土地の売却準備に入ります。まず不動産会社に査定を依頼します。高松市の場合、中心部と郊外では価格差が大きいため、地域に精通した不動産会社を選ぶことがポイントです。「香川不動産情報センター」や「高松不動産ネットワーク」などは地元に強い会社です。
売却時の税金対策も忘れてはなりません。譲渡所得税や住民税の計算方法を理解し、特例措置の適用条件を確認しておきましょう。例えば「空き家に係る譲渡所得の特別控除」を利用すれば、最大3,000万円の特別控除が受けられる可能性があります。条件が複雑なため、税理士への相談をお勧めします。
最後に、売買契約から決済までのプロセスを進めます。この段階では、不動産会社と緊密に連絡を取り、必要書類の準備を進めましょう。登記関係の手続きは司法書士に依頼するのが一般的です。
高松市での空き家処分は、適切な専門家のサポートと行政の支援制度を活用することで、スムーズに進めることができます。早めの決断と計画的な行動が、将来の負担を軽減する鍵となるでしょう。
3. 実家を手放す決断までの葛藤と解決策〜高松市の空き家対策補助金活用術
実家を手放すという決断は、単なる不動産の売却以上に深い感情的な葛藤を伴います。私の場合、高松市にある両親の家で過ごした数々の思い出が決断を難しくしていました。建物は築45年を超え、台風で屋根の一部が損傷し、雨漏りも発生。誰も住まなくなって5年が経過し、庭は雑草が生い茂り、近隣からの苦情も増えていました。
最も悩んだのは「実家を守り続けるべきか」という点です。兄弟間でも意見が分かれ、「売却して更地にする」「リフォームして賃貸に」「そのまま所有を続ける」と三者三様の考えがありました。この状況を打開するため、まず高松市役所の空き家対策課に相談することにしました。
相談の結果、高松市には「老朽危険空き家除却費補助金制度」があり、最大100万円の解体費用補助が受けられることがわかりました。条件として、一定の老朽度・危険度があること、市税の滞納がないことなどがありますが、私たちのケースは条件を満たしていました。
さらに調査を進めると、香川県でも「空き家対策支援事業」を実施しており、市の補助金と併用可能だということも判明。これにより解体費用の経済的負担が大幅に軽減されることがわかり、家族会議で最終的に解体・売却の方向で合意に至りました。
補助金申請のためには、所有権の確認、建物の状態調査、解体業者からの見積もりなど多くの書類が必要でした。高松市内の解体業者3社から見積もりを取り、最終的には地元で実績が豊富なA社に依頼。補助金申請から承認までは約1ヶ月かかりましたが、申請書類の作成は解体業者が大部分サポートしてくれたため、思ったより手続きはスムーズでした。
結果として、解体費用180万円のうち、高松市と香川県の補助金合わせて130万円が適用され、実質負担は50万円で済みました。経済的なハードルが下がったことで、家族全員が納得して実家を手放す決断ができたのです。
高松市の空き家対策窓口では、補助金だけでなく、不動産の売却方法や相続問題についても相談に乗ってくれました。実家の土地は駅から徒歩15分という立地の良さから、更地にした後は予想以上の価格で売却することができ、新たな住宅が建つことになりました。
実家を手放す決断は簡単ではありませんでしたが、行政の支援制度を活用することで、経済的・精神的な負担を軽減できることを実感しています。高松市に限らず多くの自治体で同様の支援制度があるので、同じ悩みを抱える方は、まず地元自治体に相談してみることをおすすめします。